| 衝撃特性 | プラスチックの中で最高の衝撃値を持ち、さらに亜鉛、アルミダイキャストよりも優れた特性を示します。 |
| 使用温度範囲 | 低温領域から高温領域まで幅広い温度範囲で安定した特性を示します。 |
| 電気的特性 | 幅広い使用温度範囲で変化が少なく、絶縁材料として優れた特性を示します。 |
| 透明性 | プラスチックの中では数少ない優れた透明性を持ち、光学用途やシート用途に適しています。 |
| 寸法安定性 | 優れたクリープ特性を持ち、吸湿・温度・時間による寸法の変化はほとんどありません。 |
| 耐燃性 | 優れた耐燃性を持ち、UL規格Subject94の94V-0、94V-1、94V-2、94HBを取得しています。 |
| 分類 | グレード | タイプ | 主な成形方法 |
|---|---|---|---|
| 標 準 | L-1225LM | 超低粘度 | 射出成形 |
L-1225L LV-2225L |
超低粘度 | 射出成形 | |
L-1225Y LV-2225Y |
低粘度 | 射出成形 /インジェクションブロー成形 |
|
L-1250Y LV-2250Y |
中粘度 | 射出成形 /インジェクションブロー成形 |
|
| K-1300Y | 高粘度 | 押出成形/ブロー成形 /射出成形 |
|
| 耐候性 | L-1225ZL 100 | 超低粘度 | 射出成形 |
| L-1225Z 100M | 超低粘度 | 射出成形 | |
L-1225Z 100 LV-2225Z |
低粘度 | 射出成形 | |
L-1250Z 100 LV-2250Z |
中粘度 | 射出成形 | |
| 押出用 | L-1250ZW | 中粘度 | 押出成形/射出成形 |
| 光学用 | AD-5503 | 光学特性/低コンタミネーション | 射出成形 |
| 難 燃 | LN-2250Y | 難燃性/離型性/透明 | 射出成形 |
| LN-2250Z | 難燃性/離型性/透明/耐候性 | 射出成形 | |
| LN-2525ZA | 難燃性/離型性/半透明/耐候性 | 射出成形 | |
| LN-2520A | 難燃性(ノンブロム・ノンリン)/離型性/半透明 | 射出成形 | |
| LN-2520HA | 難燃性(ノンブロム・ノンリン)/離型性/半透明 | 射出成形 | |
| 耐摩擦摩耗 | LS-2250 | 耐摩擦摩耗性 | 射出成形 |
| 光高反射 | LD-1000RM | 光反射性/白色性/離型性 | 射出成形 |
| LN-3010RM | 光反射性/白色性/離型性/難燃性(ノンブロム・ノンリン) | 射出成形 | |
| LN-3000RM | 光反射性/白色性/離型性/難燃性(リン系) | 射出成形 | |
| LN-1010RM | 光反射性/白色性/離型性/難燃性 | 射出成形 | |
| 光拡散 | ML-1102 | 高光透過 | 射出成形 |
| ML-1103 | 標準 | 射出成形 | |
| ML-1105 | 高光拡散 | 射出成形 |
| 分類 | グレード | タイプ | 主な成形方法 |
|---|---|---|---|
| 標 準 | G-3410R | ガラス繊維10%/離型性/UL94 V-2 | 射出成形 |
| G-3415R | ガラス繊維15%/離型性/UL94 V-2 | 射出成形 | |
| G-3420R | ガラス繊維20%/離型性/UL94 V-2 | 射出成形 | |
| G-3430R | ガラス繊維30%/離型性/UL94 V-2 | 射出成形 | |
| 低異方性 | G-34**H | ガラス繊維含有/低異方性/良外観/UL94 V-2 | 射出成形 |
| 等方向性 | G-33**M | ガラス繊維含有/等方向性/良外観/UL94 V-2 | 射出成形 |
| 難 燃 | GN-34**R | ガラス繊維含有/UL94 V-0 | 射出成形 |
| GN-3610L | ガラス繊維10%/ノンブロム・ノンリン/UL94 V-0 | 射出成形 | |
| GN-3620L | ガラス繊維20%/ノンブロム・ノンリン/UL94 V-0 | 射出成形 | |
| GN-3630H | ガラス繊維30%/ノンブロム・ノンリン/低異方性/UL94 V-2 |
射出成形 | |
| 高 難 燃 | GV-34**R | ガラス繊維含有/UL94 V-0 | 射出成形 |
| 耐摩擦摩耗 | GS-34** | ガラス繊維含有/耐摩擦摩耗/UL94 V-2 | 射出成形 |
| カメラ用 | G-3110PH | ガラス繊維10%/低異方性/良外観/塗装性 | 射出成形 |
| G-3120PH | ガラス繊維20%/低異方性/良外観/塗装性 | 射出成形 | |
| G-3130PH | ガラス繊維30%/低異方性/良外観/塗装性 | 射出成形 |
| 分類 | グレード | タイプ | 主な成形方法 |
|---|---|---|---|
| 標 準 | B-8110R | カーボン繊維10%/離型性/UL94 V-2 | 射出成形 |
| B-8120R | カーボン繊維20%/離型性/UL94 V-2 | 射出成形 | |
| B-8130R | カーボン繊維30%/離型性/UL94 V-2 | 射出成形 | |
| 難 燃 | BN-81**R | カーボン繊維含有/離型性/UL94 V-0 | 射出成形 |
| B-41**R | カーボン繊維含有/離型性/ノンブロム・ノンリン/UL94 V-0 | 射出成形 | |
| 耐摩擦摩耗 | BS-81**R | カーボン繊維含有/耐摩擦摩耗性/UL94 V-0 |
射出成形 |
| EMIシールド | E-8715 | EMIシールド/離型性/高耐熱/高衝撃/リン系難燃 /UL94 V-2 |
射出成形 |
| EN-8515N | EMIシールド/離型性/リン系難燃/高難燃/UL94 V-0、5VA |
射出成形 | |
| EN-8615N | EMIシールド/離型性/リン系難燃/UL94 V-0 | 射出成形 |
| 分類 | グレード | タイプ | 主な成形方法 |
|---|---|---|---|
| 標 準 | AM-18** | ポリカーボネート[低温衝撃性] | 射出成形 |
| AM-8*** | ポリカーボネート/ポリエステルアロイ[耐薬品性] | 射出成形 | |
| AM-9*** | ポリカーボネート/ポリエステルアロイ[高耐熱性、耐薬品性] | 射出成形 | |
| 難 燃 | MN-3600H | ポリカーボネート[難燃、高耐熱性] | 射出成形 |
| MN-3705 | ポリカーボネート[高難燃、高流動] | 射出成形 | |
| 繊維強化 | AM-9***F | ポリカーボネート/ポリエステルアロイ(特殊微細繊維) [高剛性/高外観/耐薬品性] |
射出成形 |
| GM-93** | ポリカーボネート/ポリエステルアロイ(ガラス繊維配合) [高剛性/耐薬品性] |
射出成形 |
| 1.引張特性 |
|---|
| パンライトは、広い温度範囲で安定した引張特性を示します。特に高温時においても、急激な変化を示さないのが特長です。 ガラス繊維強化タイプのパンライトGは、ガラス繊維量の増加と共に引張強さが増大します。 |
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| 図1.パンライトの各温度における引張破壊応力 |
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| 図2.パンライトの各温度における引張弾性率 |
| 2.曲げ特性 |
|---|
| パンライトは、広い温度範囲で安定した曲げ特性を示します。 パンライトGは、ガラス繊維量の増加と共に曲げ強さ、曲げ弾性率とも増大します。 |
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| 図3.パンライトの各温度における曲げ強さ |
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図4.パンライトの各温度における曲げ弾性率 |
| 3.衝撃特性 |
|---|
| パンライトは、プラスチックの中で最高の衝撃強さを持っています。 シャルピー衝撃値(ノッチ付き)は、常温で67kJ/m2以上と非常に高い値を示します。 -20~-30℃以下では、延性破壊から脆性破壊へと移行しますが、それでも他の樹脂と比較して高い値を示します(図5)。 また、ノッチ、鋭角なコーナーを持たない製品設計を行えば、低温での脆性破壊はなく広い温度範囲で安定した衝撃特性を示します。 なお、パンライトは平均分子量によって衝撃値が変化しますので注意が必要です(図6)。 パンライトGは、ガラス繊維量の増加と共に衝撃値が増大します。 |
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図5.パンライトの各温度における衝撃値(一般PC) |
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図6.パンライトの分子量と衝撃特性 |
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図7.パンライトの各温度における衝撃値(PCG) |
| 4.クリープ特性 |
|---|
| クリープは、一定の応力を加えた時、素材の変形量が時間と共に増大する現象であり、これは温度と応力に関係します。 パンライトは、クリープ特性が熱可塑性樹脂の中でも、優れた材料の一つです(図8)。 パンライト及びパンライトGは、クリープにより見掛けの曲げ弾性率が変化します(図9)。 また、パンライトのクリープ変形量と設計応力の関係は、例えば20℃で荷重12.7MPaをかけたとき、20年後の変化は0.7%になります。(図10)。 |
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図8.パンライトのクリープ特性 |
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図9.パンライトのクリープ特性(見掛けの曲げ弾性率) |
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図10.パンライトのクリープ変形量と設計応力の関係 |
| 5.繰返し疲労 |
|---|
| 繰返し荷重による材料の破壊は、曲げ強さより低い応力で起こります。繰返し荷重と破断するまでの回数をプロットした曲線をS-N曲線といいます。 パンライトの繰返し疲労特性は、ガラス繊維で強化することによって大幅に増大します(図11) |
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図11.パンライトの繰返し疲労特性 |
| 6.許容応力 |
|---|
| プラスチックを応力のかかった状態で長時間使用した場合、クレーズやクラックが発生することがあります。クレーズやクラックの発生しない最大の応力を許容応力といい、これは使用温度により変化します。 許容応力は材料に応力を加えて実際に使用する場合に、安全であると思われる最大の応力で設計上許される応力です。許容応力は応力の種類により異なりますが、材料試験の結果、使用状況、経験等により決定されたものです(表1)。 許容応力は最大応力なので、使用時の応力は安全率を加味してお決めください。 |
表1.パンライト及びパンライトGの許容応力 静止荷重:MPa
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| 1.耐燃性 |
|---|
| パンライトは、熱可塑性樹脂の中でも耐燃性に優れた樹脂です。 |
| 表1.パンライトの引火温度と自己発火温度 |
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| 表2.パンライトのUL94フレームクラスと酸素指数 |
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| 2.連続使用温度 |
|---|
| プラスチックは、高温雰囲気中で使用する場合、熱による物性の低下がありますが、UL746Bでは、初期の強度が半分になる温度を、長期連続使用温度(温度インデックス)として規定しています。 パンライトの各グレードは、熱可塑性樹脂の中でも高い温度インデックスで認可されています(表3)。 |
| 表3.UL温度インデックス(UL746B 厚さ1.47mm) (℃) |
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| 3.ボールプレッシャー温度 |
|---|
IEC Publication335-1、UL746C及び電気用品安全法(技術基準の取扱細則)では、プラスチックの熱軟化温度の1つであるボールプレッシャー温度を規定しています。 |
| 表4.パンライトのボールプレッシャー温度(℃) |
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| 4.線膨張係数 |
|---|
| パンライトG-3430Rは、線膨張係数も小さく、アルミダイキャストとほぼ同等の線膨張係数を示します(図1)。 (ただし、ガラス繊維の配向性による流れ方向と直角方向の差を生じますので、製品設計時にはその点を考慮することが必要です。) |
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| 図1.パンライトの線膨張係数 |
| 5.融点および分解温度 |
|---|
| パンライトは非結晶性の樹脂で、そのため明確な融点はみられませんが、概ね230~240℃位といえます。また、分解温度は340℃以上です(図2)。 |
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| 図2.パンライトのTGA,DTA曲線 |
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| 図1.パンライトの各温度における絶縁破壊電圧 | 図4.各温度における誘電正接 |
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| 図2.各温度における体積抵抗率 | 図5.各周波数における誘電率 |
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| 図3.各温度における誘電率 | 図6.各周波数における誘電正接 |
| 1.限界応力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| プラスチックに加わる応力が、許容応力以下であっても、 薬品によっては成形品にクレーズやクラックを発生させることがあります。 この現象をソルベントクラックといい、ソルベントクラックが発生する時の最低応力値を限界応力値といいます。 パンライトの場合、一般的に限界応力値が13.7MPa以上の薬品は、使用して差し支えありませんが、13.7MPa未満の場合は注意が必要です。 |
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| 2.耐熱水性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| パンライトは、炭酸エステル結合をもっているため、80℃以上の熱水に長時間浸漬されていると、加水分解を起こし、物性が徐々に低下していきますので、製品設計に当たってはその仕様を十分に検討してください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 3.衛生性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| パンライトには、平成6年厚生省告示第18号の衛生試験や、ポリオレフィン等衛生協議会のポリオレフィン等合成樹脂製の食品容器包装等に関する自主規制基準、米国におけるFDA(Food
and Drug Administration)の衛生基準に合格したグレードがあります。 なお、化学物質の審査および製造等の規制に関する法律の既存化学物質としても、No.7-738にて認可されています。 |
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| 1.透明性 |
|---|
| パンライトは、厚さ2mmで約90%の優れた光線透過率を示します(図1) |
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| 図1.パンライトの光線透過率 |
| 2.屈折率 |
|---|
| パンライトの屈折率は、常温で1.585(Nd)と高い値を示します。 屈折率の温度依存性を示します(図2)。 |
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| 図2.パンライトの屈折率の温度依存性 |
| 3.アッベ数 |
|---|
| パンライトのアッベ数は30です。 |
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| 図1.パンライトの屋外暴露試験(引張特性) | 図2.パンライトの屋外暴露試験 (全光線透過率) |
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| 図3.パンライトの屋外暴露試験 (Haze:くもり度) |
図4.パンライトの屋外暴露試験 (YI:イエローインデックス) |
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| 図5.パンライトの促進耐候試験 (全光線透過率) |
図6.パンライトの促進耐候試験 (Haze:くもり度) |
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| 図7.パンライトの促進耐候試験 (YI:イエローインデックス) |