1.機械加工
パンライトは金属加工用切削工具で切断・穴あけ・切削等の機械加工が可能です。 パンライトは剛性、靭性に優れ、軟化点が高く、加工中に被削面のカケ、軟化、付着などが起こりにくく、きれいな外観が得られます。 機械加工時の摩擦熱により、被削面の白化や、大きな残留応力を生じてのクラック発生、物性低下等が起こることがありますので、加工速度の調節、切削工具の冷却を行ってください。 切削油を使用する場合には、パンライトに適したものを選んでください。通常切削油としては、中性洗剤水溶液、エマルジョンタイプのシリコーンなどが使用されています。 機械加工後、大きな荷重がかかる場合や、残留応力が大きい場合はアニーリングを行ってください。
2.相互接着
パンライトは、接着剤、溶剤、超音波等による接着ができます。
3.接着剤および溶剤による接着
前処理剤として接着面の汚れを中性洗剤、アルコール類で洗浄し、サンドペパー等で粗面化して接着してください。代表的な接着剤および溶剤による相互接着例を示します。 接着剤の殆どは限界応力値が低いので、残留歪が大きい場合には、アニーリングを行った後、接着してください。
パンライトに適した接着例
種  類 接 着 剤 名 会 社 名 引張剪断強度
(MPa)
限界応力
23℃×24Hr
MPa
備   考
エポキシ系 セメダイン 1500 セメダイン 4.4 61.8以上 硬化剤:ポリアミド、ポットライフ:60min(20℃)
ボンドEセットM コニシ 3.4 61.8以上 硬化剤:変性ポリアミド、ポットライフ:60min(20℃)
ボンドクイックセット コニシ 2.0 61.8以上 硬化剤:変性ポリアミド、ポットライフ:4min(20℃)
ウレタン系 ボンドKU-661/KU-662 コニシ 3.9 21.6 KU-661:ポリエステルポリオール、KU-662:ポリイソシアネート
α-シアノアクリレート系
(瞬間接着剤)
アロンアルファ #201 東亞合成 10.8 6.9 粘度:2~6(cps)
スリーボンド 1770 スリーボンド 9.8 6.9 粘度:2~5(cps)
セメダイン 3000 セメダイン 8.3 6.9 粘度:2~5(cps)
ロックタイト 495 日本ロックタイト 10.8 6.9 粘度:40(cps)
溶剤系 ボンド VP-2000 コニシ 10.3 7.8 主成分:アクリル系、溶剤:MEK
溶剤 塩化メチレン - 10.8 - -
4.超音波溶着
超音波溶着は、溶着時間が1秒以内と短時間ででき、接着操作が容易であることにより、接着方法の主流となってきつつあります。 良好な接着結果を得るためには、接合部にエネルギーダイレクタを設けてください。(下図参照) また、接着後はアニーリング処理をして、残留歪を緩和してください。